キタハラの獣害対策 Vol.3 防いで、獲る。
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電気さくは、18ページのイラストのように、①電牧器②アース③ワイヤー④杭が主な資材となります。このほかに、杭には碍子やクリップがついて、ワイヤーを支えます。また電源が必要なのも当然です。多くはバッテリーを電源として、ソーラーパネルで充電するタイプになっていますが、100V電源からとることも可能です。(この場合は漏電遮断機を介することが必須の条件となります)電牧器は前項で示した通り、必要な能力を満たす電牧器を使い、その機種に見合った電源、アースを使うことになりますが、ポールやワイヤーは、色々なバリエーションがあります。<イノシシ用電気さく>イノシシは1.2mを跳ぶ能力がありますが、 心理柵である電気さくでは20cm・40cmの高さにワイヤーを張るのが標準的です。跳ぶことよりも潜ることを想定して、最下段のワイヤー高さを低くすることが重要です。電気さくは目立ってなんぼ ⇒イノシシは青色を認識する ⇒青くて幅広はイノシシに存在感をアピール、という三段論法で、イノシシ用に開発されたブルーリボンワイヤーを使っています。<シカ用電気さく>ちょっとワイヤーが目立ちませんが、シカ用4段張です。シカは2mの柵を跳び越える能力がありますが、電気さくの場合、1.5mの高さがあれば十分。段数は、周りの環境によっては2段でも機能しますが、3段~5段張りが一般的です。<ハクビシン用電気さく>ハクビシンは電気さく潜り抜けの名人です。ワイヤーだけでは侵入を許してしまうことが多いのです。右の写真は、電気さくに樹脂のネット(手前の白い亀甲状のネット)を併用したものです。単純ですが、これだけで防除機能は大幅にアップします。ワイヤー最下段10cm、10~15cm間隔の3段、4段張りが標準で、漏電管理はイノシシ以上にシビアですから、防草シートも積極的に利用したいところです。<耕作放棄地用電気さく>耕作放棄地放牧は、単に牛などを飼うという以外に、動物の潜む森林と、侵入したい田畑の間に緩衝帯を設ける意味もあり、またその森と放牧地の間には電気さくもあるので、2重の意味で獣害対策になります。牛などが下草を食べてくれるので、漏電管理も楽になるというメリットもあります。この場合、脱柵も防ぐ必要から、ポリワイヤーではなく、高張力線を緊張して張るタイプを使います。高張力線の電気さくは、牧場でよく使われるもので、ポリワイヤーに比べて、物理柵的機能が期待できるのです。§電気さく施工例 20

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