キタハラの獣害対策 Vol.3 防いで、獲る。
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物理柵のメイン資材、網と杭もそれぞれ特徴を持った豊富なバリエーションがあります。◆ 金網 (ロール式)<亀甲型>①大型亀甲金網60mm、80mmといった大型の亀甲金網は、網目のズレ強度が強く、また地面によく馴染む構造ですので、フェンス下部を折り返す場合や、また溶接金網等折り返しの無いフェンスの下部補強にも最適です。網目が細かいので、サル柵の定番でもあります。<格子型>②マルチフェンス(ヒンジロック)伝統的な格子型の金網です。交差部のズレ強度はさほど強くありませんが、 鹿用のフェンスとしては十分に機能します。お手頃な価格も魅力です。③ソリッドロック フェンスマルチフェンスの弱点を解決した格子金網です。交差部のズレ強度は大幅に上がり、 鹿柵の世界スタンダードとも言えるフェンスです。 北海道ではこのタイプの鹿柵が、3000km以上も設置されています。④エックスフェンス③の進化版で交点強度はさらに上がり、またロック部分のワイヤーの量が③に比べて格段に少なく、軽量化にも成功。 また一方の面は結束部にワイヤー切断面がなく、動物に優しい造りになっています。◆ 金網 (パネル式)⑤ワイヤーメッシュ(簡易タイプ)一般的なワイヤーメッシュ(溶接金網)。ワイヤー太さはφ3.2mm~φ6mm、網目・高さ・幅は様々なバリエーションが可能です。⑥ワイヤーメッシュ(強化型)リブの入ったワイヤーメッシュの強化型。このタイプであれば、頑丈な支柱と組み合わせれば、ロール式並み、あるいはそれ以上の強固なフェンスとなります。◇環境の変化と防除機能◇防除機能というのは、物理的であれ心理的であれ、環境によって大きく異なります。例えば畑の周りに紐を1段張っただけでも、まわりに魅力的で無防備な畑があれば、防除効果は生じ得ます。まわりの畑がすべて3mのフェンスで囲われてしまえば、1段の紐などは、何の役にも立たないでしょう。また、例えば囲い罠に入ってしまったイノシシは、命懸けで脱出しようとしますから、防除柵で十分に機能していたフェンスも破壊して脱出してしまうこともあります。動物の潜在能力を考慮しても破られない柵を目指せば、極めて高いコストを払うことになってしまいますので、当面予想される環境変化を想定して、それに対応した設計をするというのが現実的なところでしょう。12

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