キタハラの獣害対策 Vol.3 防いで、獲る。
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(ⅱ) ワイヤーや杭の強度を高めてこれらの弱点を克服したメッシュ柵もありますが、逆に施工性や価格の優位性を失ってしまい、特徴はロール式の金網柵に近づいてきます。このタイプは杭もしっかりしたものを使い、パネルもリブ加工等で強化されたもの等が使用されます。パネル式なので金網の引張はなく、端末やコーナーでも控えを付けて強化する必要はありません。 リブ加工リブで強化した金網を簡易な杭で設置することは可能ですが、せっかく丈夫な金網を使った意味がなくなってしまいますので、しっかりした杭を使います。1枚ずつ設置可能というパネルのメリットは残りますが、施工性が良いとは言えず、ロール式同様「手間はかかっても、容易に壊れない」というタイプです。2.樹脂ネット (鹿)樹脂ネットも有力な防除柵ですが、ステンレス線入りのものでないと簡単に食い破られるので注意が必要です。 施工性が良い半面、耐久性は金網より落ちます。森林の幼木を守る場合など、設置期間が数年しか予定されない場合に適しています。 3.電気さく (猪・鹿・熊ほか)電気さくは価格、施工性に優れ、しっかりしたメンテナンスを条件に効果も十分なものが得られます。 問題はそのメンテナンスができるかどうか、の一点でしょう。 管理体制がしっかりしているのであれば、コストパフォーマンスでは断トツの防除柵。 実はその管理も、使う電牧器の能力によって大きな差が生じるのですが、詳細は18ページ以降の電気さくのページに譲ります。基本的には物理的に防除する機能はありませんので、防除柵を捕獲罠の一部として使う場合には、適していません。 (逃げるのに命懸けの動物に対して、心理的効果だけでは対抗できませんので)逆に、設置・移動が簡単で安価ですから、捕獲施設に動物を誘導するためには最適な柵といえます。4.その他 (猿ほか)これらの他に、金網や樹脂ネットに電気さくを併用するタイプや、樹脂ネットや金網そのものに電気を電気を流してしまうタイプ(電牧ネット/電牧ギャビオン)もあります。サル対策は物理的な柵だけでは困難であり、かといってワイヤーだけの電気さくでは信頼性が乏しく、併用タイプや電牧ネットが標準的です。<電牧ネットのイメージ図>    プラスとマイナスに触れることで感電!ステンレス編込(通電部+)⇒ステンレス編込(‐)⇒ステンレス編込(‐)⇒ステンレス編込(通電部+)⇒※緑色部分は絶縁部プラス同士結束マイナス同士結束11

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