キタハラの獣害対策 Vol.3 防いで、獲る。
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防除柵も捕獲罠同様、一概に何がベスト、とは言えません。 前ページにもありますが、効果・効果の継続・耐久性・価格・施工性・メンテナンス・景観等の要素に優先順位をつけて、どのタイプがふさわしいか個別に検討することになります。 タイプ別に特徴を見ていきましょう。1.金網柵(猪・鹿)金網柵も、①ロール式(フェンス)②パネル式(溶接金網・ワイヤーメッシュ)に分類されます。ロール式は、細いワイヤーを編んだもので、1巻10m~100mのロール状に巻かれた金網です。パネル式は、1枚幅2.5m前後のパネル状に溶接された金網で、1枚ずつ設置していきます。※この分類は、補助金の上限額に影響があります。例えば鳥獣被害防止総合対策交付金では、ロール式の方が上限単価が高く設定されています。①ロール式は、効果・持続性・耐久性・メンテナンスの面での優位性が売りです。金網が支柱を引っ張るので、コーナーや端末にはしっかりした杭が必要になります。丈夫であることと引き換えに施工性は劣りますが、セパレート杭の採用等でその差は縮まりました。また直線部の金網の設置では、むしろ長いロール式の方が施工が容易な面もあります。更に凸凹の多い地盤へのなじみ、曲がりの多い設計での資材ロスの面でもロール式に分があります。端末 直線部コーナー端末・コーナーに引張荷重が掛かる(イメージ:赤い矢印)ため、丈夫な杭、十分な根入れが必要。必要に応じて控え柱も設置します。「手間はかかっても、容易に壊れない」というタイプ。②パネル式は、構造によってその特徴は大きく異なりますので注意が必要です。  ①に比べてワイヤーが太いので、景観に配慮したい場合には使いにくい柵です。(ⅰ) 典型的な構造は、軽量の溶接金網と杭を使ったもので、施工性が最大の売りです。柵の構造自体で杭に負荷が掛からず、「細い杭で根入れが短くてもとりあえず自立する」というパネル式のメリットを活かした構造といえます。施工性の代償として、動物の衝突等の荷重に対しての強度は低くなります。「とりあえず自立」 と書いたのは、外力が掛かった時には杭が折れたり、曲がったりしやすく、都度の補修が前提になるからです。構造計算など設計根拠が不要な環境で、施工性を最重視した場合に最適な柵といえます。便宜上、パネル毎に色を変えてあります。金網引張がないため、根入れを短くして施工性を追求。「施工性優先、強度は軽視して破損の都度補修して使う」というタイプ10

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