未来のアグリ株式会社(旧北原電牧株式会社)    

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=現場の専門スタッフから=
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 シカを防ぐ
 

昼も夜も

 シカは昼夜問わず、活動と休息を繰り返します。畑など開放的な場所に出るのは夜の方が多いですが、実際日中に畑に居るシカを目撃することも多く、電気柵は24時間体制で稼働させるべきです。また、シカの被害は作物の芽だしの時期から収穫まで恒常的に発生しますので、時期を問わず電気柵を機能させておくことになります。特に酪農の場合、非積雪期の農地だけではなく、冬期のサイレージなどにも電気柵は有効です。  

 
シカはハイジャンパー
 シカは助走なしに1.5mの柵を飛び越えることができます。エゾシカなどは2mの柵を飛び越えることもしばしばで、ホンシュウジカでもできれば2m以上のフェンスを設置することが望ましいと考えます。当スタッフの経験では2.4mのフェンスで囲ったエゾシカ牧場のシカの数が、一晩明けたら増えていた、という事例があります。イノシシ同様ジャンプよりも潜ることが多いとはいえ、欲求を満たすために大ジャンプをしてまで侵入する動物だと認識しておいた方が良いでしょう。 
 
群れによる被害
 シカの厄介は、食べる量に加え群れをつくって被害を出すところです。シカが増えたエリアのライトセンサスでは、一枚の農地に幾つかの群れで50頭ものシカが降りていることも珍しくありません。一晩にシカ1頭が20sの作物を食べるとしても、50頭なら1tの作物被害があることになります。小さな農地では、一晩にシカの群れで作物が全滅という事態にもなり得ます。
 シカは、適した環境では基本的に増えるように遺伝子的に設定された生きもので、耕作放棄地・農地・道路法面・皆伐跡など、彼らの好む草地が増えると増加のスピードも増します。現在の日本は総じてシカに適した環境にあり、防除をおこないながら駆除による個体数調整を併用するスタンスとなります。シカによる被害をシカへの援助ととれば、被害を防ぐことが、シカの増加を緩和することにもつながります。 
  
偶蹄目のもう一つの弱点
 偶蹄目であるシカには、イノシシ同様テキサスゲートは非常に有効ですが、大型の偶蹄目ならではの弱点があります。シカが増えるといっても、延々増える道理はありません。どこかの段階でガクンと数を減らし、ノコギリ刃形状の生息数変化を示すのがシカですが、その主たる要因が積雪です。いわゆる豪雪年と呼ばれる冬の終わり、移動も困難になったシカが雪に溺れて立ち往生する光景が見られる場合があるかも知れませんが、この年の春先には、相当数のシカが餓死することがあります。温暖化ガスによる地球温暖化の影響かどうかは別にして、昨今の気象の変化によって積雪量も変化し、シカの生息域が拡大し、生息数増加とともに被害が拡大する地方があるのも否めません。

 

                                                        


複合フェンス
 現在の日本で、シカの被害だけが生じている地域というのはむしろ稀であり、被害実数を減らすためには、複合的な防除をいかに成功させるかが重要となります。シカに対しても電気柵はやはり心理柵として機能します。イノシシとシカ、クマとシカなど様々なケースが考えられますが、当社は、そのような状況でこそ、最も効果的で低コストの防除対策を提案できます。

コストバランスと防除率
 シカのようにマスで被害を拡大させる動物に関しては特に、防除の効果を「0」か「1」のデジタル思考で捉えるのは適切ではありません。仮に、農地に50頭降りているシカがあるとして、それを全て防ぐ防除技術はありますが、コストバランスも重要でしょう。コストを削減し、なおかつ49頭のシカを防いだほうが成功である、という防除率とコストの関係で防除フェンスの評価は行うべきです。

捕獲にも知恵を
 捕獲に関しては、銃器によらない駆除を提案しています。「馬鹿」という日本語がありますが、シカといえど、駆除が盛んになるにつれ、夜行性に近い行動パターンに変化し、駆除が困難になるケースが多々あります。10頭の群れのうち銃器やくくり罠で1頭を獲ることにより、残りの9頭が警戒を示してしまうわけです。
 また、北海道では、シカの駆除によってヒグマが動向を変化させる事例も確認されており、シカ駆除が盛んな人里とその周辺にヒグマが寄り付いてしまう傾向があります。寄り付いたヒグマが、人里内の人為物を食べることにつながりやすく、農地被害の解消、人身被害の危険性の減少の両方面から、なるべく血を流さず、回収不能個体(手負い個体)が生じない駆除方法にシフトすることが必要です。この場合、シカが群れをつくる動物であることを逆手にとり、「囲い込み捕獲」を行うのが非常に効果的な場合があります。
 


事例については、右・詳細よりご覧ください 
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