未来のアグリ株式会社(旧北原電牧株式会社)    
Defence for Monkeys実例集 サル

 サルを電気柵だけで長期的に防除することは困難ですが、電気柵なしで防除するのも困難です。事実上電気柵は、猿防除の必須アイテムと言え、サルの防除はフェンスと電気柵の併用ということになります。
 侵入要求度が低い場合には電気柵のみの対策でも効果を上げることは可能ですが、信頼度という点ではイノシシ・シカ・クマ等に比べて格段に劣ります。段数が多くなり、線間隔も狭く、管理しきれない場合が多いのです。そのため金網の上に電気柵を張るのが定番ですが、この構造は特許であり、「日本電気さく協議会」会員の使用許諾が必要です。実際的にはイノシシ対策を兼ねて大型亀甲金網を使用するケースがほとんどです。「瞬時に柵を登れる猿をいかに感電させるか」がサル防除の課題です。
 



大型亀甲金網+電気柵
 大型亀甲金網に電気柵を加えた形がサル対策の基本型です。
 金網は樹脂ネットに比べて形が安定していますので、サルは支柱以外の場所でも素早く駆け上ります。そのため、電気柵に感電する間もなく柵を越えてしまう可能性がありますので、これに対処しなければなりません。対応柵として最も基本的な形は、電気柵部分に長くとどまるよう、忍び返し状に、立体的に電気柵を配置するものです。
 この形状の核心部は、金網の最上段と電気柵の最下段、下から2段目です。この間の距離が広すぎればサル(特に子ザル)はその隙間をくぐりぬけるでしょうし、狭すぎると常に漏電の危険にさらされることになります。草木の漏電と異なり、金網の漏電は電圧が一気にゼロボルトになってしまいますから、絶対に避けなければなりません。
 最適な距離はこれらを総合考慮して決定するしかなく、、施工の上手下手、また使用する金網によってたるみの長さ等も異なりますのでベストが何センチか一義的に決まるものではありませんが、10cm内外というのが無難なところだと思います。この問題を解決する手段として、電牧線カバーネットがあります。(下記「もう一工夫」参照)
 なお写真は大型亀甲金網ですが、ソリッドロックフェンスを使用する場合もあります。



金網+電牧ネット+電牧ネットポール
(←)発売以来ご好評をいただいている電牧ネット。緑色部分に電気を流し、漏電対策として写真のように下部に金網を張っています(写真は大型亀甲)。防草シートを使う手もありますが、イノシシ対策を兼ねる場合には、特にこの方法がお薦めです。
 また、支柱は猿が最も狙う場所です。支柱を一気に駆け上がるサルに対処するために、ネットを支柱から浮かせて設置するようになりました。 


 



金網+電牧ネット+グラスポール
 あえて柔らかいポールを使って樹脂網を張る方法が広い知られています。サルが網を登ろうと思っても、自分の重みで網が垂れてしまいうまく乗り越えられないというものです。この方法は追い払いのできる自宅周りなどでは時間稼ぎに有効だと思われます。
 金網用の杭に抱かせる形で電牧ネットのポールを柔らかいグラスポールにすれば(写真右)、同様の効果が得られ、サルがもたつく間に感電する可能性が高まります。
 強度・耐用年数では電牧ネットポールに劣りますが、網が一段と不安定な分機能は同等以上の可能性もあり、コスト的にもお薦めの柵です。


もうひと工夫


金網+電気柵+ネット
 この方法の利点は、ネットを併用することで、ワイヤーと金網の間の潜り抜けを防止することができるので、その間隔に気を使わなくても済む、というだけではありません。電牧線カバーネットを電牧線と金網の上につけることで、サルは不安定な網を嫌って電牧線を掴みやすくなります。
 ネットの材質や編み方も重要です。電牧線カバーネットを使用せずに、ホームセンターで調達した網を使った方がいましたが、繊維の「より」が緩いためか、大雨時に激しく漏電をして電圧がほとんどゼロに近くなってしまいましたので、ご自分でネットを張る場合にはご注意ください。
 
金網+電気柵+シート  シートもサルが潜り抜けられず、また掴むこともできないので電牧線カバーネット同様の効果が期待できます。
 風の影響を強く受けますので、あまり風の強い場所には向いていません。




電牧ギャビオン柵
 指針の項で述べた「大胆な方法」がこれです。当初は亀甲金網をめっきワイヤー部と被覆ワイヤー部に分けて電気を流していましたが、被覆の耐久性に問題がありました。そこでめっき部と被覆部の間にペット線という絶縁の線を入れることで、万一被覆が劣化してもそこから漏電するというトラブルを解消しました。
 また、丈の短い網を複数段張って、通電部と非通電部を分けるという方法もあります。
 上記いずれかの方法で金網自体の漏電問題は解決していますが、杭の絶縁は現状では完璧というまでに至っておりません。しかし、ピンホールによる漏電ですので、電圧が一気に落ちてしまうようなものではありませんので、電牧器のパワーがワンランク高いものを使用することでこの問題を解決しています。


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